蜜柑山の急斜面

日記です。

菜穂子

「そんな都合のいい女いねーよっ!」というのは、小説や映画やドラマに対する女性の反応のパターンの一つですが、よくよく考えてみたら、それってつまりどういう女の人のことなのでしょうね? 男に都合がよければ女にとっても都合がいいような気がするんだけど。ようわからん。

映画「風立ちぬ」を見た知人(女性)が、「女性(ヒロインの菜穂子)のふるまいが男性の『理想』すぎて好きになれない」と言っていたけれど、そうか? と思う。私は女だけど、そう遠くない時期に死ぬとわかってて二郎のプロポーズを受け入れた時は「ええ度胸やな」と思ったし、山(療養所)を下りてきて黒川宅で一緒に暮らし始めた時は「きゃー、こないで、二郎に伝染(うつ)る!」と思ったし、何も告げずに山へ帰った時は、たとえ旦那さんでも孤独は分かち合わない(合えない)ことを覚悟している、強い人だと思いました。二郎以上に菜穂子はわがまま、自分の思う通りに生きてた。

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ということを今さらですが書き留めておきます。ちなみに、私が「そんな都合のいい女いねーよっ!」とまじでうげーと思ったのは『一瞬の光』ですけど、人気作品なのよね(笑)。