蜜柑山の急斜面

日記です。

うたのしくみ

 『きょうのあまちゃんから』で著作を読み始めた細馬宏通さんを一目見たくて、吉祥寺で行われた、近著『うたのしくみ』刊行記念のトーク&ライブイベントに行ってきた。

トークは、いやそれは本を読めばわかるからも少し違うことしゃべってほしいぜよ、って感じだったのですが(お相手のかたは同じことを3回言う癖があるな)、そんでも、歌詞の韻の話はおもしろかった。たしかに日本語の文芸って韻を踏むことをルールとして課さない、っていうか踏めない。韻から自由になってもラップって成立するのかしらん。

トークのあとは、細馬さんのバンド「かえる目」のライブ。かえる目(かえる・もく)はボーカル・ギター、ギター、パーカッション、バイオリンの四人編成。細馬さん作詞作曲の歌も味があって、楽しめました。が、なんかドラムの位置の人の繰り出す音がかしゃかしゃしてるというか、しゃりしゃりしてんなーと思ったら、まさかのドラムの発注漏れで段ボールと灰皿をたたいていたというハプニングもあったのだけど、あえてこれでやってんのよっていうぐらい涼しい顔で段ボールと灰皿をたたくパーカッショニストに驚愕したのでありました。22時終了予定がけっこう押してて、袖から急かされて始まったラス前の曲が最高。バイオリニストの人がボーカルをとって。 


うたのしくみ

うたのしくみ

 

 


今日の「あまちゃん」から

今日の「あまちゃん」から

 

 

4月15日追記

重要なことを書き留めるのを忘れていた。細馬さんが「三人姉妹」について言及したのでした。かえる目に「三人姉妹のうた」という曲があって、青年団の「三人姉妹」を見たあとに作った歌だというのです。「三人姉妹」は平田オリザ作・演出のアンドロイド演劇です。(細馬さんのサイトに歌詞があった http://www.12kai.com/wp/?p=1441

へえええと思いながら、はじめて聴く歌に耳を傾けました。モチーフはアンドロイド版「三人姉妹」だということはわかっています。次はどんな音がくるんだろう、次はどんな言葉がくるんだろうと、1秒後の未来に次々と出合っていくような感じで曲は進みました。まさに細馬さんが『うたのしくみ』のaikoの項で書かれたような聴き方です。

最後のフレーズが、しっかりと意味をともなって頭に入ってきた時に、なんだか、ぶわっとイメージが広がる感じがして、(うわっ!)と思ってしまいました。

ちなみに、以前に仕事の関係で大阪へ行き、最初期のアンドロイド演劇の現場を拝見したことがあります。「三人姉妹のうた」を聴いて、そういえばそんなこともあったなーと思い出していたら、細馬さんが石黒浩教授と平田オリザさんのアンドロイド演劇について研究したと言うではありませんか。うちに帰って試しにとネットを検索したら、「人工知能学会論文誌」の論文を見つけてしまいました。スカパー!オンデマンドでアンドロイド版「三人姉妹」を見れることも発見。次の休みは、チェーホフの戯曲も読み直して、「ひとり『三人姉妹』ナイト」を開催しようかなーと思っています。