蜜柑山の急斜面

日記です。

デッサン

昨日、オペラシティーアートギャラリーへ、「舟越保武 長崎26殉教者 未発表デッサン」展を見に行ってきた。

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その前に、東京都美術館バルテュス展を見たのだけど、こう、いまいちバルテュスのデッサンにのれなくて(油彩は悪くないと思えたんだけど)。盛況だっただけに感じる疎外感。このままの気分で帰るのはさみしすぎる……。ということで、初台へ向かったのでした。

舟越保武さんの前に、舟越桂さんの作品に出合って好きになった。きっかけは天童荒太小説の装丁に使われていたこと。『永遠の仔』をジャケ買いした。その後、その彫刻の作者が舟越桂という人だと知り、しばらく経って、2010年に金沢21世紀美術館ヤン・ファーブル×舟越桂二人展が開催されて、それを見に行った。その時に、桂さんがお父様の作品をいくつか選んでご自分の作品と一緒に展示されていた。

「長崎26殉教者」とは、1597年に豊臣秀吉によって磔にされた26人のカトリック信者のことで、のちにカトリック教会によって列聖された(とパンフに書いてあった)。列聖100年を記念して1962年に建てられたのが長崎の記念館と、舟越保武さんによる祈念碑だそうだ。今回展示されていたのは彫刻のためのエスキース。26人の人物像を一人ひとりイメージして制作したらしく、最年少12歳のルドビコ茨木の顔なんか本当にまだ少年で、こんな子どもが磔にされたのかと思って言葉に詰まる。ただのデッサンなのだけど、超絶上手い人が心の底から祈りながらものを作るとこうなるのかと思う。