蜜柑山の急斜面

日記です。

検事の話

必要があって阿川佐和子さんの『正義のセ』シリーズを読んでいるのですが、面白い。主人公は検事で、女版「HERO」のような感じですが、あんなに荒唐無稽ではなく(笑)、主人公の凛々子の不器用な正義感のあり方や、まわりの人との関係によっていい感じに成長していくところがよい。また、HEROはどちらかというとワンピース的というかチームの内部の関係性に萌えるようになっていて、チームvsなんらかの敵対する人物または組織になっていることが多いですが、阿川さんの小説はもっとフラットに個のキャラが立っている感じがします。凛々子の家族をはじめ、検察じゃない登場人物も多いし。シリーズ1冊目が2011年の春だから、話題にならなかったというか、私は知らなかったんだな(あの時期に刊行された書物であまり知られないままになっているものはけっこうある)。でも4冊目が出たということはきっとファンがちゃんとついているのだと思います。なんか気楽に楽しく読める小説ないかなーと思っている人におすすめです。