蜜柑山の急斜面

日記です。

映画

昭和20年生まれでタモリと同い年のうちの母が、終戦の日の前日の昨日、モックンが昭和天皇役を演じた映画を見にいってきたらしく。

私「面白かった?」

母「面白かったけどよくわからんわ。役所こうじが……」

私「鈴木? かんたろう?」

母「それはやまざきつとむ」

私「ほな役所こうじはだれや」

母「あなん? あなみ?」

私「阿南惟幾か」

母「そうそう。松坂とうりたちがわーってくる」

私「ん? 松坂とうりはだれ?」

母「陸軍?」

私「ああ、将校か。詔を吹き込んだテープを探しているわけか」

母「そうそう」

私「東條は出てこないの?」

母「最初のほうにちょろっと出てくるだけ。戦争を終わらせるのはってかんたろうが呼ばれて二回目の」

私「はいはい」

母「知っとるの?」

私「さすがにそれくらいはなんとなく勉強したで」

母「そうか。偉い人ばっかり出てくるもんで」

私「『野火』っていう映画があってだな」(70歳の母に野火をすすめようとする鬼畜な私)

母「それはなに」

私「大岡昇平の本が原作なのだが、つまり戦場で、戦闘シーンしか出てこないらしい」

母「普通の人が」

私「そうそう」

母「お母さん、あれ、なんだっけ、ほたる?」

私「『火垂るの墓』?」

母「そう、それも見とれんで。子どもがかわいそうすぎて……」

私「そうかー(『野火』絶対無理だな……)。ほんでも原爆落ちたとき広島におったんやん。5月生まれだで」

母「広島っていっても豊島だで。何年か後にはもういなかったし」

私「そうかー」

母「そういえば蒲苅島がテレビに出とってね! えぬえいちけーの、旅のやつで」

私「俳優さんたちがバスに乗るやつか」

母「そうそう」

私「最近、瀬戸内人気だでなー」