蜜柑山の急斜面

日記です。

『ジェンダー写真論』

笠原美智子ジェンダー写真論』読んだ。体系立てた研究書かなと思っていたら、過去に著者が書いた文章を編んだものだった。それはそれでリアリティーがあっておもしろかったのだが。2017年の荒木経惟展に寄せた文章も収録されていて、先日荒木経惟氏のモデルだったKaoRi.さんの告発がありタイムリーでもあったのだが、途中をすっ飛ばして感想だけ書くと、笠原さんがその項に「囚われの荒木」と見出しをつけているように、なんで荒木経惟という人はこんなに囚われちゃったのかなあと思って、そっちのほうが興味深くなった。

MeTooムーブメントは日本では根付かないのではと言われたりするけれど、確実に世の中を変えつつあると思う。なぜなら旧い時代の価値観を身につけて育ってしまった女性たち(だけでなくなんらかの部分で少数派の人たち)に「私の受けたこの仕打ちは私の尊厳を傷つけるものである」と気づかせるきっかけになっているのではないかと思うから。